2008年11月30日日曜日

オヤジの女房は俺のオンナ3




その夜、オレはどうしても寝付けなかった。そりゃ寝られるはずがなかった。正しく云うと、ちょうど寝入りそうになった頃だ。オヤジ達の部屋から、妙な声が聞こえてきたのだった。
「うぅ~~ん。うぅ~~ん・・」
と、小さくうめくような声が、静かな廊下を伝わってオレの部屋へと入ってきた。もちろん響子の声だ。その声はしだいに激しさを増し、そして大きく大胆になってきた。
「あっ、あっ、イヤァ~~、ダメッ! ああぁ~~、ああぁ~~、イヤァ~~~、ダメッ、ああぁ~~、ああぁ~~、ああぁ~~、ああぁ~~、」
と、とどまることを知らない。
 まぁ夫婦なんだからそれはいいとしても、このままだとこっちが寝不足になってしまう。それにオレだって若い身体だ。オレは風呂上りの響子の姿を思い出していた。まだ乾ききっていないボサついた長い髪と、バスタオルを身体に巻きつけただけの響子のカラダを思い出して、アレがとっくにビンビンになっている。
 首筋から肩の丸みを経て、スラリと伸びた白くて細い腕。ふくよかな胸がカラダに巻いたバスタオルを盛り上げ、丸みを帯びたそのあたりがどうにも頭から離れない。



「ああ~~っ。ああ~~っ。あなたぁ~、あなたぁ~。あああ~~っ、あっああ~~っ、あなたぁ、あなたぁ~」
と、一際大きなうめき声がした後、急に静かになった。なにかボソボソと話しているようだが、はっきりとは聞き取れない。
 ようやく終わったようだが、それはおやじ達のことで、オレのはいまだ納まらない。
 こんなことは、響子がこの家に入ってからすでに何度となくある。オレは段々、ガマンができなくなる自分を感じていた。
「チクショウ・・」
と一人つぶやいたがどうにもならない。オレは自分のモノをさらにギュと強く握るだけだった。オレの頭の中には、裸の響子がいた。響子の裸の肩、腕、裸の胸、乳房、裸のシリ、そして裸の太ももから足まで、なにも着るものを着けていない小柄で華奢な裸の響子がはっきりとオレの頭の中にあった。継母ではあるが、オレの中ではとっくに一人のオンナだった。オレは頭の中でそのオンナを強く抱きしめていた。
「オレのモノにしたい・・」
そんな想いが、オレの中で少しずつ強くなっていった。

つづく



2008年11月29日土曜日

オヤジの女房は俺のオンナ2

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 いままでオヤジとオレとの男だけの所帯に女が、しかも若くてキレイな女が加わった。それだけでも大変な変化なのに、家の中、つまりオヤジたちの部屋はもちろん、リビングやキッチンなども、このオンナ、つまり響子の趣味に合わせて大変身してしまった。
 もっともオヤジは云うまでもなく、オレにしたってもちろん悪くはないと思っている。いままでのゴミゴミした中で男が二人、なんの会話もなく、無愛想な顔をつき合わせていただけの生活からやっと開放されたのだ。家庭というのは、こういうものかっていうふうになってきた。とくに食事の時、女の声というものが、こうも家の中を明るいものにするものなのかと感心させられる。いつも無口で無愛想なオヤジがニコニコしている。時には声をあげて笑ってさえいる。そりゃ40半ばの男が若くて綺麗な嫁さんをもらえば、嬉しいには違いあるまい。しかし、である。こちらとしては少々困ることもあるのだ。

バイアグラ・レビトラ・シリアス

 風呂上り、いつもオレはスッポンポンでキッチンの冷蔵庫からビールを出して、身体が冷えるまで一人で飲んでいたのだが、それができなくなった。いくら義理の母とはいえ、オレとの歳だって5つしか違わない女である。いままでのそんな自由が出来るわけがない。
 それに響子はまだ若いくせに、たぶん実家の親に云われたかなんかしたのか、風呂というものは男が先に入るものと思っているらしい。オヤジやオレが仕事で帰りが遅くなったとしても、決して先に風呂に入ったりしないのだ。いつまでも帰るのを待って、男のオレ達を先に入れてから風呂を使う。
 こちらを立ててくれるのはいいが、それだって困ることもある。
 オレが自分の部屋に引きこもっているうちはいい。でもオレだっていつまでもそこでじっとしているわけじゃない。例によって、夜遅くキッチンへと行って冷蔵庫からビールを出していると、
「あら、あたしも貰っていいかしら」
と後ろから声がする。
「うん、いいよ」
と云ってオレが振り返ると、なんと響子が風呂から出たばかりの身体に、まだ服も着ずに、大きなタオルを巻きつけたままの格好で立っているじゃないか。
 テーブルに向かい合って座ったのはいいが、オレは目のやり場に困った。胸のふくらみから肩、首筋、そしてスラリと伸びた裸の腕。その腕がゆっくりとビールのグラスへと伸びた。そしてオレを見てニッコリすると、
「乾杯!」
と云う。
「うん」
と云いながら、オレはコクンと響子に頷いた。

つづく


マダムとおしゃべり館

2008年11月28日金曜日

オヤジの女房は俺のオンナ1




オヤジが連れて来た今度オレのオフクロになるってオンナは、見たところオレとそうたいして歳の違わない女だった。 
「おい、リョウ。よく聞いてくれ。彼女は日暮響子さんという。これから、お前の母さんになってもらおうと思っている。頼むな」
とオヤジがオレに言う。オレになにを頼むのか知らないが、ともかくいきなりのことでオレも少々面食らってしまった。
オレの実の母親、つまりオヤジの女房が病に倒れ一昨年の暮れにとうとう死んじまってから、はや二年が過ぎようとしている。オヤジだってまだ40半ばのオトコ盛り、まだまだ若い。結婚ぐらいするべきかもしれない。そう思ってはみたものの、連れて来た女が若すぎやしないか。そう思って、はじめてオヤジから紹介されたとき、
「失礼ですが、お幾つですか?」
って、オレはそのおオンナに聞いてみた。
「おい、女性に歳なんぞ聞くもんじゃないぞ」
と、いままでニタニタしていたオヤジが急に真面目な顔をオレに向けて云った。



「あらっ、いいのよ。だって、これからリョウ君のお母さんになるんだもの」
と、オヤジを遮りオレに笑顔を向ける。
「28歳です。見た目よりは、老けてみえるでしょう。リョウ君は23だっけ。お父さんから聞いたわ。母親っていうより姉弟って感じになれれば、わたしはうれしいわ。よろしくね」
「はい」
とは云ったものの、オレは心の中でドギマギしていた。老けて見えるだって。とんでもない、少しも老けてなんぞ見えない。むしろ逆だ。28だと云ったが、見ようによってはオレよりも若く見えるじゃないか。そんなことを思いながら、オレはマジマジとオヤジの女房になるオンナを見つめた。
 色白で清楚な顔立ちに、額の中央辺りから左右に分かれた髪の毛。その下にはスッと綺麗に通った鼻。二コリとした顔に品がある。グレーの落ち着いたシックに着込んだセーターが華奢な身体を覆って、女性らしいな艶めかしさを漂わせていた。一言でいって、かなりの美人だ。
 オレのオヤジは決して見栄えのいい男じゃない。頭だって少しだけど、もう薄くなっている。金だって、けっしてもってる方じゃない。こんないいオンナがどうしてオヤジの後妻になんか納まる気になったのか、息子のオレからしても不思議で仕方ない。

つづく