2008年8月27日水曜日

りっぱな、森の週刊誌 5

りっぱな森の週刊誌によると、この世で人間ほど、アホな生き物はいないとのことだ。なぜって、人間は、自分たちの暮らしをよくしようとして、かえって自分たちのすみかをせっせとこわしている、というのだ。自分たちがバカでかい機械でもって山をけずっておいて、それでもって、やれ緑が無くなったとか、自分たちでさんざん汚しておいて、やれ川が汚くなったとかいって嘆いているのだ。そんなに緑が好きなら、山をけずらなければいい。

木を切りさえしなければ、緑なんぞ腐るほどあるのに。きれいな川がよければ、汚さなければ川はいつもきれいなままだ。そんな簡単なことがまるっきり分からないのが、人間というアホな生き物である。こんなアホとはつき合ってはいけない。なぜなら、こちらまでアホになってしまうからだ、と森の週刊誌はきびしい。

 もっともチュー助は、この森の週刊誌の論調には、大賛成である。結論するに、やはり人間とは、アホな生き物であるというのはまったく正しいと思っている。

 ところがである。子ダヌキのター坊は、そのアホな人間からご飯をもらっているというのだ。それも、一度や二度ではないらしい。もし、アホな人間などから頭をなでられたらどうするのか。アホが移ってしまう。そうなったら大変だ。少年を正しい道へと導くのは大人の勤めである、とチュー助は思った。
「ター坊、君は、人間などからご飯もらうのをやめなさい」
 チュー助はやっぱり、怒るような、責めるような調子だった。

「ええっ、どうしてですか? ぼくの知っている人間のおじいさんやおばあさんは、本当に、すっごく、やさしい人たちですよ・・」
「ダメ、ダメ、そんなこと云ったって。森の週刊誌に、ちゃんと書いてあるのだからね。もし、君の頭でもなでられようものなら・・・。どうなるのだい。こんな親不幸なことってないじゃないか。いいかい、人間とつき合ってはいけないよ。人間にいい人なんか、いないのだからね。アホばっかりだ。人間のアホが君に移ったらどうするのだ。森の週刊誌にちゃんと書いてあるからね。ター坊、お母さんに悲しい思いをさせてはいけないよ」
「はっ、はい。じゃ、そうします」

 涙にぬれたター坊の顔が、クチャクチャになっていた。
 ちょっとかわいそうだが、これも未来ある少年のためだ。それに、これでター坊のお母さんも、きっと安心するのに違いない。そう考えるとチュー助はうれしくなった。良いことは、やっぱりしなくてはとチュウ助は思った。

    つづく (00)V 



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