2008年12月18日木曜日

オヤジの女房はオレの女 18

その日、オレと響子はY駅まで足を運び、その駅と隣接しているT百貨店にまで来ていた。幾日か前に、響子からお買い物に付き合ってと言われた、その日だったのだ。
オレは、この日が待ち遠しくてしかたかった。響子はオレの継母である。しかしオレにとっては、憧れの恋人である。その響子と一緒に出かけるというだけで、オレは内心、子どもみたいにワクワクしてしまうのだ。
でも、オレのパジャマを買うっていうから、もっと近くで買うのかと思っていたら、わざわざ電車に乗って30分もかかる都心まで来てしまった。それもオレにとっては、嬉しいことだが、そもそも買い物というのは、オレのパジャマだけではなかった。響子の服も買うのだそうだ。
そこでオレはやっと、30分間電車に揺られた理由がわかった。
要するに、響子が着る服ってのは、電車で30分も揺られないと無いってことなのだ。百貨店なら響子好みの高級品がいっぱい置いてある。これは、メシぐらいゴチになっても当然かもしれない。なぜって、オレは荷物運びに借り出されたのだから。
あれやこれやと婦人服やら小物などを見て周り、服や帽子を試着しては、これはどうとか、あれはどうかと響子がオレに聞く。色合いやデザインがどうの、今の流行がどうのと説明までする。ようやくのこといくつか買うと、響子は、
「リョウちゃんの普段着も、ついでに買っとこうね」
と、百貨店のデカイ紙袋を手にぶら下げながらニコリとしてオレに言った。
「オレ、カネ無いよ」
「あらっ、なに言ってるのよ。あなたのママに任せなさい」
と言って、響子がポンと自分の胸を叩く。
「じゃ、給料出たら返すよ」
「なんでぇ、いいのよ。たまには甘えなさいよ、あなたのママに!」
「だって、結局、オヤジから出てるんだろうしさ。オレだって、働いてるから」
「いやいや、違うのよ。お父さんのお金じゃないのよ。純然たるあなたのママ、すなわち、あたしのオ・カ・ネ、よ」
「えっ? だって、働いてないじゃん」
「へへぇ、ところがどっこいなのよ。リョウちゃん、あたしを見くびっていませんこと。

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おカネはね、天下のまわり物って言うでしょう。ちゃんと、あたしにも収入があるのよ。ねっ、だから、ドンと任せなさいな。あなたのママに」
と言うと、響子はケタケタと笑った。
「さぁ、いくわよ。レッツ、ゴー!」
 響子は、さっさと歩いていった。オレは仕方なく、スゴスゴとその後を付いて行った。
 しばらく行くと、オレと同年代ぐらいか、もう少し年上の男が響子に近づいてきた。
「あのさぁ~」
と、その男が響子に云う。
「はい?」
 響子は落ち着いて動じない風だった。オレは、その様子を後ろから黙って見ていた。

   つづく


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